不動産投資は、年収によって戦略が大きく変わります。
今回は、年収600万円の方が、フルローンで都内のワンルームマンションに投資する場合をシミュレーションしてみました。
「年収600万円でフルローンは無謀?」「年収600万円で不動産投資ってどうなの?」
そんな疑問を持つ方の参考になれば幸いです。
1. 投資背景とシミュレーションの前提
- 年収:600万円(給与所得)
- 投資目的:資産形成、家賃収入による副収入
- 既存資産:なし
- リスク許容度:高
上記を踏まえ、フルローンで都内のワンルームマンション(3,500万円)を購入した場合をシミュレーションします。
2. 年収600万円でのフルローン融資可能額シミュレーション
不動産投資ローンの借入額は、年収の5〜10倍が目安ですが、年収600万円の場合、金融機関の融資審査は非常に厳しくなります。フルローンはさらにハードルが高くなります。
- フルローン融資可能額:金融機関の審査によるが、非常に厳しい
今回は、なんとかフルローンで3,500万円の物件を購入できた前提でキャッシュフローと節税効果を試算します。
3. ワンルーム物件の選定基準
- エリア:東京23区内の主要駅に近いエリア
- 築年数:築20年以内
- 価格:3,500万円
- その他:駅からの距離、周辺環境、入居率
4. ワンルーム物件投資のシミュレーション
物件概要
- 物件価格:3,500万円
- 利回り:5%(表面利回り)
- 年間家賃収入:175万円
- ローン:3,500万円、35年返済、金利1.92%
- 管理費・修繕積立金:年間35万円
年間キャッシュフロー
| 収入 | 金額 | 支出 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 家賃収入 | 175万円 | ローン返済 | 128.1万円 |
| 管理費・修繕積立金 | 35万円 | ||
| 固定資産税 | 13万円 | ||
| 合計 | 175万円 | 合計 | 176.1万円 |
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年間キャッシュフローは、175万円 – 176.1万円 = -1.1万円の赤字となる見込みです。
ただし、実際には空室や管理費変動も考慮する必要があります。
5. 税金・節税効果
5.1 所得控除の計算
- 給与所得控除:
- 年収600万円の場合、給与所得控除額は144万円です。
- 社会保険料控除:
- 年収600万円の場合、社会保険料控除額は約90万円です。
- 基礎控除:
- 基礎控除額は48万円です。
合計所得控除額 = 144万円 + 90万円 + 48万円 = 282万円
5.2 課税所得金額の計算
課税所得金額 = 年収 – 所得控除額 = 600万円 – 282万円 = 318万円
5.3 所得税額の計算
- 課税所得金額: 318万円
- 所得税率:
- 課税所得金額318万円の場合、所得税率は10%です。
- 所得税額:
- 318万円 × 0.1 = 31.8万円
5.4 不動産所得による所得税の変動
- 不動産所得:
- 年間家賃収入175万円 – 経費合計176.1万円 = -1.1万円
- 課税所得金額の再計算:
- 318万円 – 1.1万円 = 316.9万円
- 所得税額の再計算:
- 316.9万円 × 0.1 = 31.69万円
- 所得税の軽減額:
- 31.8万円 – 31.69万円 = 0.11万円
5.5 住民税の計算
- 課税所得金額: 318万円
- 住民税率: 10%
- 住民税額: 318万円 × 0.1 = 31.8万円
5.6 不動産所得による住民税の変動
- 不動産所得: -1.1万円
- 課税所得金額の再計算: 316.9万円
- 住民税額の再計算: 316.9万円 × 0.1 = 31.69万円
- 住民税の軽減額: 31.8万円 – 31.69万円 = 0.11万円
5.7 税金軽減合計
- 0.11万円 + 0.11万円 = 0.22万円
15年後までのキャッシュフロー計算
| 年 | ローン残債 | 年間キャッシュフロー | 税金軽減 | 実質キャッシュフロー |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 33,900,000円 | -1.1万円 | 0.22万円 | -0.88万円 |
| 2 | 32,800,000円 | -1.1万円 | 0.22万円 | -0.88万円 |
| 3 | 31,700,000円 | -1.1万円 | 0.22万円 | -0.88万円 |
| 4 | 30,600,000円 | -1.1万円 | 0.22万円 | -0.88万円 |
| 5 | 29,500,000円 | -1.1万円 | 0.22万円 | -0.88万円 |
| 6 | 28,400,000円 | -1.1万円 | 0.22万円 | -0.88万円 |
| 7 | 27,300,000円 | -1.1万円 | 0.22万円 | -0.88万円 |
| 8 | 26,200,000円 | -1.1万円 | 0.22万円 | -0.88万円 |
| 9 | 25,100,000円 | -1.1万円 | 0.22万円 | -0.88万円 |
| 10 | 24,000,000円 | -1.1万円 | 0.22万円 | -0.88万円 |
| 11 | 22,900,000円 | -1.1万円 | 0.22万円 | -0.88万円 |
| 12 | 21,800,000円 | -1.1万円 | 0.22万円 | -0.88万円 |
| 13 | 20,700,000円 | -1.1万円 | 0.22万円 | -0.88万円 |
| 14 | 19,600,000円 | -1.1万円 | 0.22万円 | -0.88万円 |
| 15 | 18,500,000円 | -1.1万円 | 0.22万円 | -0.88万円 |
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6. まとめ
今回のシミュレーションでは、年間キャッシュフローはほぼゼロとなりました。年収600万円でフルローンを利用する場合、毎月の返済額が大きくなるため、キャッシュフローは非常に厳しくなります。
今回の結果から、年収600万円の方がフルローンで都内のワンルーム(3,500万円)に投資する場合、以下のことが言えます。
- キャッシュフローは非常に厳しい。
- 不動産所得による税金軽減はわずか。
- 空室・管理費増加・家賃下落リスクも考慮すべき。
- 年収600万円でフルローンを利用するのは非常に
- 非常にリスクが高い。
- フルローンは金融機関の審査が非常に厳しく、現実的には難しい場合が多い。
7. 注意点
- 今回のシミュレーションは、あくまでも机上の計算であり、実際の不動産投資には様々なリスクが伴います。
- フルローンはリスクが高いため、慎重に検討する必要があります。
- 自己資金を貯めてから投資することや、複数の金融機関に相談することを推奨します。
- 不動産投資の専門家やファイナンシャルプランナーに相談し、適切なアドバイスを受けることも重要です。
8. まとめ
年収600万円でフルローンを利用して都内のワンルームマンションに投資することは、非常にリスクが高いと言えます。キャッシュフローはほぼゼロとなり、空室や修繕費などのリスクを考慮すると、赤字になる可能性も十分にあります。
不動産投資は、自己資金をしっかりと準備し、無理のない返済計画を立てることが重要です。フルローンを利用する場合は、リスクを十分に理解し、慎重に検討する必要があります。
今回のシミュレーションが、年収600万円の方の不動産投資に関する理解を深め、より良い投資判断をするための一助となれば幸いです。

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